今年も桜の美しい季節になりました。如何お過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡です。今回はヒアルロン酸について書きましょう。ヒアルロン酸とは1934年に牛の硝子体(眼球)から発見されたもので無色透明でぬるぬるした粘性、弾性の強い物質です。ヒアルロン酸1gで6リットルの水を保持する能力があり身体の中で潤いが必要ないたる所に存在します。(目、脳、皮膚、関節、心臓、血管、卵巣、臍帯など) 体内のヒアルロン酸は赤ちゃんの頃が最も多く40歳で半分、その後半からさらに減少して行くと報告されています。
整形外科では関節の機能を改善するため変形性膝関節症や肩関節周囲炎、関節リウマチの膝、肩の関節痛に対し注射で関節内に直接注入し痛んでいる部分を覆い痛みを改善、関節の動きを良くして潤滑剤のように炎症を緩和します。またヒアルロン酸の保水力と弾性によるクッション効果などで関節軟骨を守ります。関節軟骨には血管がないため内服では他の組織に吸収されてしまうため注射による治療が保険適応で受けることができます。花冷えの季節、お身体どうぞご自愛下さい。