骨粗鬆症の薬物治療

秋の気配が深まる中いかがお過ごしですかもろおか整形外科の諸岡です。
今回は骨粗鬆症の薬物療法のお話です。
現在、治療薬で使われるのは内服薬と注射薬があります。
骨粗鬆症の治療薬は3種類の作用に分けられます。
(1)腸管から骨へのカルシウムの吸収を促進し骨を丈夫にする薬。活性型ビタミンD3製剤がこれにあたります。
(2)骨を壊す働きを遅らせる薬。ビスフォスフォネート製剤:骨密度を高めるのに最
も有用とされている薬。塩酸ラロキシフェン:エストロゲンに似た作用で骨の質を良くする薬。 カルシトニン製剤:エルシトニンと言われる注射薬で骨を丈夫にすると共に背部、腰 部の痛みをとる効能もある注射。
(3)骨を作る働きを促進する薬。ビタミンK2製剤:マイルドですが骨形成を促進 させ る薬。テリパラチド:骨折を繰り返す重症の方に使用する注射薬。とても速い骨形 成をうながします。現在整形外科では主にこれら3~4種類の薬、2種類の注射 等を患者さんの症状で使 分けて予防、治療をすすめています。気になる症状のある方はまず近くの整形外科 に相談の上、診断されたら早期に予防を開始することが大切だと思 います。過ごしやすい秋から運動、散歩など始めて見て下さい。

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